LGの35インチウルトラワイド湾曲モニター35WN75C-Bレビュー

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初めてのウルトラワイド湾曲モニターを購入したのでそのレビューです。

数年前に初めて湾曲モニターをネットで見かけたときは、宇宙船のコックピットから画面を眺めるような、圧倒的な存在感を醸していました。またお値段も非常に高かったため一部のマニアックな人向けの商品だと感じていましたが、最近は例によって一般人でも手が届く価格帯になってきた印象です。
動画編集やPCゲーマーが増えたこと、在宅環境に投資する人が増えたこともあり周囲にも利用する人がちらほら現れてきました。そして今回自分もその一人になりました。

なぜ買ったのか

メイン機をM1 MacBook Airにしたことが大きいです。噂通りM1 Airはとても良いマシンなのですが、最大とも言える欠点が外部モニターを1台しか接続できない点です。*1

これまで27インチ・24インチモニターの2台体制で作業していましたが、1枚しか使えないならこの際デカいモニター1枚にしようと思い、「そういえば今ならウルトラワイドモニターも安くなってるのか?」と調べました。

デュアルモニター環境に匹敵するサイズで、値段もそこそこで、画質も良い という条件でいろいろ探してみたところ、表題のLGの35インチ 35WN75C-Bが良さそうだったのこれに決めました。*2

特に欠点らしい欠点のない、コスパの良いウルトラワイドモニターだと思います。

(※以下の写真や動画ではM1ではなく旧MacBookProを使っているので2枚のディスプレイに投影できています。)

とんでもなくデカすぎるかもしれない...とちょっと心配もしましたが、やはり記載サイズ通りで、重さもそれほどでした。慎重に作業したら男性なら横着して担ぎながらネジ止めできるレベルの重さです。

良いところ

  • 35インチでデカい、デカいわりに相対的に他社商品より安い
  • 3440 x 1440 Pixelsで解像度もバッチリ
  • モニター背面にはUSB-A3.0ポートが2つ, tpye-Cが1つ(94W PD対応), DisplayPortが1つ, HDMIが2つ, オーディオジャック1つとモニターだけでも拡張性が高い
  • 高品質ではないがスピーカーも内蔵
  • フレッシュレート100Hz(ゲームやらない人にはあまり関係ないが)

なんと言っても良いところは、背面のtype-Cポートからディスプレイ投影と90W充電がケーブル一本で同時に出来る点。人によっては別途ハブなどで拡張しなくてもこれで完結できるお手軽さ。

あと、意外に「湾曲」してなかったですね。体感的にはほぼ平面です。楽しみの一つだったのでちょっと悔しい。
49インチなどのもっと大画面モニターでは湾曲してないと両端が見えにくくなるのかもしれませんが35インチ程度では平面であっても特に困らなそうです。

 

自分の利用用途としては、ウェブブラウジングやテキストタイピング、動画を見る以外には、VSCodeなどでのコーディング、LightLoomでの写真編集などをよく行いますが、全く色味や解像度(文字潰れなど)が気になることはありません。MacRetinaディスプレイと比較しても同じくらい綺麗だなーと感じます(世の中の98%の人の用途では自分と同じ感想になると思ってます)

 

肝心の広さはというと、デュアルモニター体制と比較しても遜色ない、むしろちょっと広い?という感じです。

実測値ではデュアルモニター体制のほうが長い(大きい)のですが、やはり2枚で分割されない分だけデッドスペースも少なく、シームレスに使える画面が広いほうが体感としても広く感じるのではと思います。ウィンドウを右半分・左半分に1つづつ置いても十分な広さがあります。

youtubeなどではやたらデカく見えていたんですが、普段からデュアルモニター使いの人はもしかすると35インチではそこまで感動するほどではないかもしれません。

総評

当初の目的であった画面サイズも十分デカイですし、画質も綺麗で満足して使っています。

ガジェットyoutuberたちは口を揃えて、「動画編集時にタイムラインが一望できて編集効率が上がる!」というのですが、一般人的にはマジどうでもいい。それでも横長画面ではブラウザ開いた横でパワポ作ったり、zoom開いた横でgoogle docにメモしたり、間違いなく便利は便利です。

欲を言うなら、予算が許すのであれば後述する49インチのものでも良かったなとは思いますが値段が3倍ほど違うので流石に諦めました。ウルトラワイド湾曲モニターデビューのお試し1台目としてはコスパ高いと思います。

おまけ1: ウルトラワイドモニターを買うときの注意点

  • 当然ですが、ウルトラワイドモニターは横幅が80センチ以上と広いため、小型の作業デスクではかなり窮屈さを感じそうです。
  • モニターアームを使わずスタンドでモニターを支える場合、スタンド周りも場所を取るので机の奥行きも最低60センチ以上は欲しいかもです。
  • モニターアームを使う場合、耐荷重も注意です。多くの人が使っているであろうamazon basicモニターアームの耐荷重はmax13.5kgらしいので、8.3kgである35WN75C-Bモニターはセーフですが、別のアームを使用されていたら要確認です。
  • 一般にウルトラワイドモニター(25インチ~40インチくらい)として販売されているものの中には、 解像度が「2560×1080」「3440×1440」の2種類が存在しているようですが、「2560×1080」は買わないほうが良いです。
    • 「モニタサイズの割に解像度が荒く、ドットがかなり目立つ」「解像度の粗さから、小さな文字などが表示潰れする」らしいです*3
    • 写真や映像などの仕事をされている方はやはり画質が気になるらしいので、4Kモニターを買うほうが良いみたいです*4
      • 4Kのウルトラワイドモニターはまだ非常に高価(20万近い)ですが、30インチほどのサイズでは5万円以下で手に入るようです*5
  • 49インチくらい大きくなると、逆に大きすぎて左端・右端が視角から外れてしまい、通知のポップアップに気づかない、ゲームの表示情報が見えなくなる、などで不便という声もあるようです*6

おまけ2: 他の候補だったモニター

次点で最も良かったもの。「頻繁に買い換えるものでもないし、いっそ奮発するか?」と検討したのが49インチのこちら。こちらのyoutubenoteを見てもめっちゃ良さそうなんですよね。背面にはUSB-Aが5個もあり拡張性も十分。ただしお高い。

 

amazon限定のファーウェイモニター。音に拘りがない&モニターアームを使うため逆にサウンドバーが邪魔だなと...。USB-Aの拡張ポートもついてないのが相対的にマイナスポイント。またUSB-Cでの給電は10WなのでPCには別途コンセント接続が必要な点が大きくマイナス。

 

49インチはデカすぎるが、45インチより大きいのが良いときの選択肢1。ただし49インチより値段が高いので却下。

 

49インチはデカすぎるが、45インチより大きいのが良いときの選択肢2。湾曲ではないものの、スペック問題なしで値段感もかなりお得。懸念はInnocnという聞いたことのないメーカーであり買うには人柱になる覚悟がいる点。

 

49インチはデカすぎるが、45インチより大きいのが良いときの選択肢3。ただし値段が20万超えなのでやっぱり却下*7

 

...という感じで、やっぱり品質・値段・サイズを総合すると35WN75C-Bになるのでした。

*1:もうちょっと調べてみるとDisplayLinkという方法で2枚以上映せるそうですがゴニョゴニョしないとダメそう

*2:複数のガジェットyoutuberが紹介していたのも参考になりました。こちらとかこちらとかこちらとか

*3:https://youtu.be/iCzzsmk0X6U

*4:https://www.youtube.com/watch?v=3lAGptBZt4s

*5:https://www.youtube.com/watch?v=Ia1PGmczVko

*6:https://www.youtube.com/watch?v=fAa_c3YBZv0

*7:https://www.youtube.com/watch?v=Gj2J0RpC-2E